「外に出るギャラリー」をコンセプトに
地域社会における芸術・デザイン・文化活動をプロデュース

明治期の四間続きの古い町家と訥々と夢を語る若い代表が不思議な調和で共存しています。
余所者、若者を受けとめる京都・町家の奥深さを感じます。

何かに導かれるように ANEWAL Galleryの設立

関東出身で、東京造形大学の都市計画を中退し京都精華大学の建築に編入学。サウンドスケープに興味があり、建築しないで空間を構築するために音で何かできないかと映像の先生方にDSP(デジタル・サウンド・プロセシング)など教えを請うた。卒業後、精華大学のプロダクトデザインの助手をしつつ、設計事務所に勤務。学部生の頃から映像学科やプロダクトなど面白そうな先生の研究室に出入りをしていた。その頃から、都市計画、建築、アートの接点をぼんやりと意識していた。その後、自営を始めるときに、京都に知り合いが居ないし営業も苦手なので、お客さんに来てもらおうと思った。それで、作業スペースと生活のスペース、人が集まれるスペースが一緒になった物件を探していたら、町家がぴったり来ることに気付き、現在の町家に行き着いた。伝統建築だけでなく、町並みや路地にアクセス出来る場に身を置きたかったことも、町家を選んだ要因である。2003年にこの町家に引っ越し、1年間程で改修工事が一息ついあとき、コンサートをやらないかと誘われ、その時にANEWAL Galleryと命名、2004年にオープン。近所に住むこの町家のオーナーには大変、世話になった。家賃も下げていただき、自らの改修を認めていただき、しばしば、夕食をごちそうになる中で、京町家の暮らしや京都の美意識について多くを学ばせてもらった。

京町家との出会いと気付き

京町家情報センターに出入りするようになり、了頓図子町の三条通を下がったところにあった事務所では、毎年、祇園祭の期間中、常に開いて来る人に料理やお酒を出して応接をする体験ができて楽しかったのと同時に、鉾町の人達の京町家の暮らしを実感できた。一方で、住む町と歴史都市のギャップを感じ、何か出来ることは無いかと考えて、「都ライト(西陣、上七軒界隈の京町家を内側からライトアップするツアー)」を始めた。これも、2005年に京町家ネットが主催した全国町家再生交流会のプレイベントが契機であり、外に出るANEWAL Galleryらしい活動の始まりであり、コンセプトの明確化であった。ギャラリーを新しい視点や価値観など今まで知らなかったものごとと出会う契機であると定義している。そもそも、都市の中にある多くの契機を顕在化させる仕掛けを施すことで、そこはギャラリーとなる。公共空間、都市空間が何かの気付きの切っ掛けとなるように仕掛けていくことでギャラリーとなる。「外にでるギャラリー」の究極の形は自分達の場所を持たないことであり、ANEWAL Galleryで行うイベントは、いくつかある京町家の中の一つの京町家でのイベントとして位置づけている。

新装ANEWAL Galleryの取組と今後

2009年から2013年まで、東京の実家で家業の広告代理店の手伝いをしながら、京都に通いながら、重要文化財である京都府庁旧本館を舞台としたアートイベント(ECHO TOUR)などANEWAL Galleryの活動を継続する。
東京の仕事を切り上げ京都に仕事の比重を戻し、2013年、特定非営利活動法人格を取得。京都府庁旧本館の”ECHO TOUR”の企画を刷新、旧本館を美術館に見立てた参加型アートイベント”Musee Acta”を開催。この取組の中でInstitute Franceと連携しフランス人振り付け家を招聘するなど海外アーティストとの連携が始まる。KYOTO GRAPHYのKG+の開始と共に参加。細見美術館と共同した「伊藤若冲作品を活用した地域振興事業」で京都でシンポジウム、ロンドンの展覧会・シンポジウムなどを開催。2014年以降、オランダの市民団体と連携したアーティスト・イン・レジデンス「Kyoto Machiya Air」を皮切りに独自のアーティスト・イン・レジデンス事業を展開中。2015年、”上京OPENWEEK”を開催し今年で4年目を迎える。2017年には新たな拠点として”ANEWAL Gallery 現代美術製作所”をオープンし、さらに翌年には”KKARC:衣笠アートレジデンス”をオープンするなど次々と実績を重ねている。今後も、広報をしっかりとしながら、これまで取り組んできたことをきちんと継続し、地域と文化芸術を繋げ、地域の振興と発展に貢献していきたい。

店名 ANEWAL Gallery
名前
住所

京都市上京区実相院町156

電話番号 075-431-6469
営業時間
定休日
webサイト http://gallery.anewal.net
その他