千本鞍馬口を少し東に入ると、様々な国の素材、モチーフを取り入れたロマンチックかつ不思議な内装。


スパイスカレーを得意としながら「旅する定食」と銘打って、世界各国の料理の要素を取り入れた食事を週替わり、隔週替わりで提供。

グラフィックデザイナーからの転身

大阪芸術大学を卒業後、岐阜のIAMAS(国際情報科学芸術アカデミー、現:情報科学藝術大学院大学)でメディアアートを学ばれた後、東京の広告制作プロダクションでグラフィックデザイナーとして10年余活動。広告は、規模が大きく、大勢の方に見ていただけるが、常にクライアントを通じての関係であり、お客さまの実際の顔やリアクションが見えない。クリエイティブではあるが、自己表現の場ではないと思っていた。いろんな人の顔が見えたり反響がすぐに得られるような仕事にしたいという思いが強くなる。

料理をすること、カフェの経営

小さいころからモノ作りが好きで何時かはお店を持ちたいという思いもあった。学生時代から、友人に料理を振る舞い、喜んでもらえることが面白かったから、これかなと思った。京都で1年半のカフェ勤務で修業した後、2017年7月にこの店を開店した。飲食店は、素材を仕入れて加工して食べていただくという小回りのきく仕事でダイレクトで面白い。すぐに形にしてリアクションがある。常連さんとは、客と店主以上の関係性があり、一緒に創作する面白さがある。また、インスタグラムを見てくる海外客など色々な方と関われる。

「旅する定食」屋 やまゆう堂

東日本大震災の時に、京都旅行で西陣界隈を見、その後、カフェ修業時代にこの界隈に住み、この町が好きになった。お店を開くときに、一人で営業する関係であまり人が多すぎる町も困ると思い、この町での営業を選び、インターネットでこの物件を見つけた。スケルトンでボロボロだったため、友人の力を借りながら自分で店のリノベーションをした。小間の茶室のようなテーブル席、美濃和紙の壁紙、モロッコ製、イギリス製の照明器具。居心地が良い。3~50歳代の女性の常連客が多いとのこと。

15か国ほど旅した経験を元に、イメージを膨らませ20か国以上の食事を提供してきた。古き良きものの上に新しいものを積み重ね、日常だけど非日常を楽しんでもらう。この店に訪れるお客さまに少しでも旅の気分を味わっていただきたいという思いで、内装を手掛け、料理している。しかしながら、一番得意なスパイスカレーをもっと食してほしいとも林さんは言う。
水曜日から土曜日まで週に4日間営業し、休みの日は仕入れと研究、休息に充てる。「旅する定食」は2週間に一度メニューを替えて、お客様に各国料理を楽しんでいただくと同時に、自分自身のスパイス研究として実施。マイナーな国の料理は食べ慣れた国の料理に比べ反応が良くない。より魅力的に、より美味しくできるように試行錯誤の毎日。また、野菜は出来る限りオーガニックを使い、野菜が豊富で油使用の少ない、健康カレーを週替わりで提供している。
現状は静かで良いが、もう少し経営を安定させるために、テイクアウトできるお菓子やドリンクの提供を増やし、関連する物販をして、気軽に入れるようにしていくそうだ。

店名 やまゆう堂
名前 林 祐子
住所

京都市北区紫野南舟岡町1-18

電話番号 075-432-7550
営業時間 10:00~19:00(ラスト・オーダー18:30)
定休日 日曜日~火曜日
webサイト http://www.fb.me/yamayudo/
その他