京都 おはりばこ 代表取締役 北井 秀昌氏
あなたの大切な日をかざる
おはりばこの使命はあなたを飾ること。日常はもちろん、人生の節目やおめでたい日をお手伝いをします。職人の手作りの髪飾りや小物を、自社工房からお届けします。
<世界のバックパッカーから年中着物の町家好きへ>
西陣の糸屋を起源とする髪飾り製造の家に生まれるも、家業よりも世界中を歩くバックパックの学生時代を過ごす。日本よりも海外の町が好きな青年が、海外の人から自国の文化を大切にすることや、京都のことを何も知らない自分に気付き、一気に和の世界に傾倒する。天神さんの縁日で着物を買うことから始まり、18年前からは年中着物で生活をするようになる。そして着物が似合う家を求めて町家住まいが始まります。以来、6軒の町家に住み商うことになる。また、着物が似合うしごとは何かと考えて、ここで始めて家業の和小物の製造卸をしていた家業に思い至る。
<製造卸から販売、工房見学へ>
バックパックの資金稼ぎでノウハウのあるネットショップを立ち上げ、家で作った簪などの小物を販売することとし、当時は、ライバルも少なく上手くいき、その勢いで実店舗を構えることとし、2003年に1軒目となる千本廬山寺の織屋建ての町家を借りて職住一帯の生活が始まる。1階表を店舗に奥の機場をネットショップのオフィス、2階を住居として毎日着物で快適に過ごす。この町家は大家さんの都合で転居し、2軒目は大徳寺の総門の北側にある織屋建ての町家とし、その後も事業の拡大に合わせて町家を移り、5軒目に今の住居としている町家を購入し、6軒目に現店舗に移転する。表は鉄骨造で、離れが戦前木造建築の町家で、中庭を友人の庭師と自分好みの庭に作り替える。
<製造卸から販売、体験教室さらに体験型民泊へ>
つまみ細工の髪飾りを始めとする和小物の製造卸の店からネットショップ展開、実店舗経営を経て、業態を次々と拡充している。一子相伝の技術をオープン化し体験教室を開催すると、広く全国から生徒さんが集まるという。この教室に通う方の多くは職人になることを希望しており、次のステップとして、職方認定講座の開催を企画し、授業料をいただきながら職人養成を行うこととしている。さらには、ネットの通信講座も開講しており、体験教室への入り口としている。今後は、つまみ細工という基本の技術を髪飾りだけでなく、インテリアのジャンルに進出し、そのショールームとして、離れの町家をそのショールームとして宿泊体験してもらうことを検討している。離れの1階でワークショップや体験教室を開催し、2階に宿泊していただく。宿泊者には特別に工房見学もしていただき、つまみ細工の技法や歴史などを深く理解していただく場とするなど、構想はどんどんと広がっている。さらに、この界隈に集まる多くのクリエイティブな人たちと連携して西陣、紫野が京都一ローカルで楽しいエリアだということを海外の方に広めたいと考えている。
店名
京都おはりばこ
名前
代表取締役 北井 秀昌
住所
京都市北区紫野下門前町25
電話番号
075-495-0119
営業時間
10:00~19:00(水曜定休)
定休日
不定休