京都でも珍しい江戸期の京町家を再生し、美意識の集合体である京町家にふさわしいギャラリーとして新しい息吹を吹き込み、文化・芸術が交流する総合文化拠点として輝きを増している。

文化・芸術に関わる仕事を始めるために東京から京都・京町家へ

兵庫県出身で大学卒業後、大阪本社の広告代理店の東京支社に勤務。その職場でご主人と出会う。美大出身のご主人は、文化・芸術に関わる仕事を志向し、関西出身の岡元さんもいつかは関西にとの思いが交差し、京都に移住。京町家を探して、たまたま、この江戸期の町家と巡り合う。相当、老朽化していたが、趣もあり間口も広かったのでここに決めた。ご主人は、美大生の発表の場を提供するため、岡元さんを館長とするギャラリーとして開設する。当初、ご主人は、主に旅行企画を手掛ける会社を立ち上げる。改修に際しては、たまたま会議で立ち寄ったひと・まち交流館で京都市景観・まちづくりセンターの京町家まちづくりファンドを知り、その第1号として資金助成を得ることとなる。設計も、施工もその縁で巡り合い、改修後、2007年2月にオープンする。

 

ギャラリーと和室レンタルの企画・運営

当初は、和室レンタルの方が活性化する。和室のレンタルスペースが珍しく、メディアでも取り上げられ、リーフレット、ホームページを活用した告知により遠方からの利用者も増え、15~20教室ぐらいの講座が開かれていた。

ギャラリーは、当初、紹介で利用していただいていたが、徐々に作家の知り合いを通じて企画展ができるようになってきた。岡元さん曰く、芸術を専門としていない館長であり、幅広いジャンルの方に色々な使い方をしていただけることが良かった。当時は若くもあり、分からないことは作家に聞くことができ、双方にとって良い関係づくりができる一因になったのではないかとのこと。

開業して6~7年、お子さんが生まれたころ、いろいろと取り組んできたことの成果が見え始め、経営的にも軌道に乗りだした。その頃は、京町家と言えば宿泊施設にすることが流行っていたので、逆にギャラリーは希少価値が出たように思う。民泊法が施工されて以降、宿泊施設から時間貸しの施設になり、和室レンタルの利用が減り、ギャラリー利用が増加してきている。とりわけ近年、ギャラリーを通じた人とのつながりの仕事と企画受注の仕事のバランスが取れてきた。

 

 

 

地上げを乗り越え より京都に、より世界に

2年前に地上げされた土地建物を買い取り、更なる前進を図っている。昨年8月からは、カメラマンとのご縁で「フォトスタジオ」を立ち上げる。新生児の「ニュー・ボーン・フォト」をはじめやベビー、キッズの等身大撮影などを手掛ける。さらに絵画などの作品撮影の依頼も来る。いわゆる写真館とは異なり、衣装をとるのではなく、人物や作品そのものに寄り添う撮影が評価されている。

これまでの活動を通じた様々な繋がりが仕事に生きてきている。上京区役所のふれあいネットサイト「カミング」の企画運営をしたり、京都府の地域力ビジネスの推進員を始める。作家との繋がりも重なっていて、さまざまな作家の企画展の企画運営を任されたりしている。海外展開も始まり、毎年、マカオから作家が来日して作品展をしていただくが、今年は、マカオでも作品展を開催することになり、その準備で忙しくなっている。今後は、より京都により世界にということで、京都西陣の京町家を拠点により京都に近寄ると同時に、それを世界に発信するというしごとを展望している。そして、より生活に密着した作品展示もすれば、最高峰の作品展示も行うというステップアップできるギャラリーであり続けたいと思っている。

店名 be-京都
名前 岡元 麻有
住所

京都市上京区新町通上立売上る安楽小路429-1

電話番号 075-417-1313
営業時間
定休日 金曜日
webサイト https://www.be-kyoto.jp
その他